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信仰   G7

LUMIX G7 14-140mm/f3.5-5.6

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興福寺である。
今でも巨大な伽藍が残っているが、かつては奈良公園一帯を全て興福寺の伽藍が僧房が埋め尽くしていた。

明治になって、廃仏毀釈の運動が起こったとき、そのほとんどが破壊・撤去されてしまった。
当時、国内有数の巨大な教団であった興福寺はなぜ抵抗しなかったのだ?この根性無しが!と司馬遼太郎も言っている。
(むろん、そういう内容をということだよ。言葉はもっと上品です(._.)

まあしかし、廃仏毀釈というのは、中国でいうと毛沢東の文化大革命を連想させるのである。
歴史の狭間というか、大きく社会が変化する瞬間のスポットには、とんでもない人間の集団行動が起こるものである。

普段無信仰というか、八百万の神様って感じで何でもありの日本人ですらね。

かつてのドイツ市民のユダヤ人排斥などもそうであろう。
いくらナチスに扇動されたとはいえね。

中世ヨーロッパの魔女狩りなんかもそうか。

集団で行動する人間の恐ろしいことったらね。

そう思うと個人主義という思想は大事にしないといけない。
集団化した人間って、もちろん偉大な力を発揮することもあるけど、とんでもないことをやらかす事だってあるわけで。
みんなは右に行くの?でも僕は左に行くよ、人の勝手でしょ。
ってことが容認される寛容さがないとね。

なことをのんびりとした秋晴れの興福寺で考えておりました。



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by mzdog2 | 2016-10-16 06:18 | スナップ 奈良